太ももの痛み・しびれについて
〜太ももの痛み・しびれの原因と治療〜


単に腿の痛みと言っても、痛み方や、痛み箇所でそれぞれ、原因が違います。 ほとんどは、前日の腿の使い過ぎなどの筋肉痛が原因ですが、なかには、重大な病気が隠れてる場合があります。 痛みが長く続いたり、だんだんひどくなるようでしたら、専門医の診断を受けるようにして下さい。


■太ももの痛みの原因
太ももの痛みの原因は、筋肉のこり、つり、もしくは炎症、リンパ節の腫れ、異物混入、内科的な病気など、いろいろ考えられます。


◆筋肉痛

筋肉痛は、運動した数時間後から数日後に発生します。 家庭で筋肉痛の治療をするには、はじめは、氷嚢等で患部を冷やします。 痛みが治まったら、温めのお風呂に入る、マッサージをすることで血流を促すことが効果的です。 筋肉痛を予防するには、運動する前に、筋肉やスジを弛めておく、柔軟にしておくことが最善とされています。 運動前に、ウォーミングアップやストレッチ、柔軟体操を行なって下さい。


◆肉離れ

ふくらはぎや太ももの後ろ側に突発的に激しい痛みを伴います。 太ももの肉離れは、スポーツのほかにも普段の生活でもよく発生してしまう病気です。 階段を上っていたら太腿に違和感を感じたり、坂道を下っていたら、急に太ももが重くなったりして、発生してしまいます。

肉離れの重症度は、細かい筋が損傷した程度のT度、筋が局所的に断裂しているU度、筋が完全に断裂しているV度の3段階あります。 T度の軽症の場合は、自然治癒で治りますが、内出血やひどい腫れがあって、歩行もままならない場合は、応急処置を行った後、整形外科、整骨院、はり・灸治療の専門医院やスポーツリハビリを専門にやっているところなどで、診てもらって下さい。 肉離れは、応急処置をしないで、そのままにしておくと、再発の可能性が非常に高くなります。 一度筋肉に亀裂が入ってしまうと、完治しても、また同じ箇所を肉離れしてしまう可能性があるので、注意しましょう。

・応急処置
安静…肉離れを起こしたところを安静にし、動かさないようにします。体重がかからないように、怪我の箇所を休ませます。

冷却…氷やアイスノンや保冷剤などで幹部を冷やし、痛みを和らげ、腫れなどのひどくなるのを防ぎます。

圧迫…テーピングなどで圧迫するように巻きつけます。圧迫が強すぎると血の流れが悪くなるので注意しましょう。

挙上…患部を心臓よりも高くなるように持ち上げます。血流が緩やかになり、腫れを抑え、止血効果もあります。


◆坐骨神経痛

太ももに、痛みやしびれ、違和感などがある場合は、坐骨神経痛の可能性があります。 坐骨神経痛の症状は、太ももの表側、裏側、横側、そして、太ももの脚の付け根の部分に現れることがあります。 お尻から太ももの裏を通り、ふくらはぎまでの電気が通るような走るような痛みが起こることがあります。 太ももに表れる座骨神経痛は、多くの場合 骨のゆがみ、骨の変形、筋肉疲労、骨盤のゆがみ、椎間板ヘルニアなどが原因です。 整形外科領域の座骨神経痛は太ももの片側に現れるのも特徴です。 坐骨神経が圧迫される理由としては、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、すべり症、腰椎椎間板症、変形性脊椎症などがあります。 仰向けに寝た状態で、足をまっすぐ伸ばしてそのまま上に挙げていくと、腿から腰にかけて痛みが走るとか、前屈みをしようすると制限があって曲げられない、とかの症状があれば、高い確率でヘルニアだと思われます。


◆変形性股関節症

上半身と下半身の継ぎ目、上半身の重さを支える股関節は、負担が大きく傷みやすい関節です。 太ももの付け根のあたりに痛みを感じ、歩いたり座ったりすることにも支障がある時は、変形性股関節症かもしれません。 初めは運動後や長く歩いた後などに、股関節に限らずお尻や太もも、ひざの上などに鈍痛が出ることが多く、この痛みは数日すると治まります。 少し症状が進むと、動き出すときに股関節辺りに痛みを感じる「始動時痛」を感じるようになり、痛む箇所は次第に股関節周りに限定されていきます。 変形性股関節症の詳しい説明は、股.jpを御覧下さい。


◆脊柱管狭窄症

左右両方の太腿の付け根や裏側に痛みが起こった場合、重度の脊柱管狭窄症などの原因も考えられます。 脊柱管狭窄症は、骨の老化によって、神経を通す空間(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫することで起こる病気です。 「腰痛」のほかに、「歩いたり立ったりしているときに、痛みやしびれが生じる」という特徴的な症状が現れる病気です。


◆糖尿病などの、内科的な病気

左右両方の太腿の付け根や裏側に痛みが起こった場合、糖尿病などの内科的な病気も考えられます。 血糖の高い状態が続いていると、まず手や足先の神経から障害がおこり、手足のしびれや痛み、異常な冷えなどが発生します。


◆整形外科領域の病気

片方の太腿に、坐骨神経痛の痛みが現れたら、整形外科領域の病気であることが多いようです。 骨の歪みや変形、筋肉の疲れ、椎間板ヘルニア、骨盤の歪みなどが、片方の太腿の痛みの原因となる代表的な病気です。


◆バージャー病などの膠原病

バージャー病は足の動脈が血栓でつまり、血液の流れが悪くなる病気で、国の難病の特定疾患に指定されています。坐骨神経痛と似た症状を起こす病気です。


◆成長痛

子供に起こる成長痛で、夜中に太腿に激しい痛みが起こる例もあります。 治療法は特別なものは無く、成長痛は、自然治癒する良性の症状であり、日中の活発な活動による下肢の疲労現象を、精神的な面で親に主張しているという事を家族がよく理解する事です。そして、精神的な要因が大きいからといって、放置するのではなく、スキンシップを目的に痛がる部位をさするか、場合によっては、痛みを訴える部位に軟膏などを塗って、さすってあげ、子供を安心させる事が大切です。 長期に痛みが続くようであれば、いろいろな病気と鑑別するために、必要に応じてX線検査、血液検査などを行わなければなりませんので、小児科かかりつけ医に相談するか、整形外科を受診して下さい。


■坐骨神経痛
太ももに痛みがある場合、坐骨神経痛であるケースが大変多いです。 おしりの裏側から太ももの裏側にかけて、そして膝から足先にかけて次第に広がっていく痛みや痺れ、違和感を感じたら坐骨神経痛の可能性があります。 坐骨神経痛らしき症状が出てきたら、原因をしっかりと確かめる必要があります。 原因によって、治療が異なります。また、坐骨神経痛の中には、重大な疾患が隠れていることもありますので、医療検査は欠かせません。


◆坐骨神経とは

坐骨神経とは、 腰から骨盤、お尻、太ももの後ろ側を通って足先にまで伸びている末梢神経のなかで最も太く長い神経です。 非常に長い神経で、抹消までの長さは1m以上もあります。 臀部から太もものうしろ側を通って、膝の近くで、すねの方とふくらはぎの方と二股に別れて走行し、足の甲と足の裏に続いています。 私たちが、歩いたり転ばないようにバランスをとったりするためには、脳から脊髄を通って、この坐骨神経に無意識に指令が出ています。 坐骨神経は、下肢の運動と下肢の皮膚感覚に大切な働きをしているのです。


◆坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは「症状」の表現であり、病名ではありません。 「坐骨神経痛」の名前が示すとおり、坐骨神経が圧迫されることによって生じる「神経痛」を総称してこう呼んでいます。 坐骨神経が、腰椎の隙間から出て骨盤をくぐり抜け、お尻の筋肉から顔を出す間に、圧迫されたり、絞扼などの障害を受けた為に「坐骨神経痛」が発症します。 坐骨神経痛は、坐骨神経そのものが損傷して起こることは少なく、椎間板ヘルニアやぎっくり腰、腰部脊柱管狭窄症の後遺症であったり、糖尿病や帯状疱疹など、他の疾病の後遺症として起こることが多い病気です。


◆坐骨神経痛の治療

坐骨神経痛の治療は、急性期と慢性期で、治療方法は異なります。また、原因によっても違います。自分にあった治療法を選ぶことになります。 全ては、医師と相談の上、原因に順ずる治療方法を決定することが重要です。

・急性の坐骨神経痛
坐骨神経痛になってしまった時には、まず横になり「絶対安静」を心掛けて下さい。基本的に初日が痛みのピークになりますから、最初に辛抱しておけば楽になっていきます。 応急処置は、安静、冷却、圧迫、挙上が基本です。 同じ姿勢でいることを気をつけたり、筋力強化運動やエクササイズをすることも、重要な坐骨神経痛の治療の一つです。 また、腫瘍、内臓疾患、糖尿病、閉塞性動脈硬化症、感染症などのメディカルチェックも必要です。 薬物治療としては、消炎剤や痛み止めが主に用いられます。

・慢性期の坐骨神経痛
温熱治療としてホットパックや極超短波などが用いられます。腰痛がある時には牽引療法もよく用いられます。 薬物治療として、辛い痛みや痺れを抑えるために、非ステロイド性消炎鎮痛剤の飲み薬や坐薬が使われます。 神経根ブロック注射と呼ばれる方法で、腰の神経が原因で起こる坐骨神経痛に効果が望めるようです。 ヘルニアや腫瘍が原因の坐骨神経痛は、手術が行われることもあります。


◆坐骨神経痛の予防

坐骨神経痛を改善するために日常生活を見直すことが重要です。

・正しい姿勢
正しい姿勢で、腰に負担をかけないことが大切です。 無理に重いものを持ったり、慣れない中腰での動作は気をつけましょう。 椅子に腰掛けるときは、足を組まずに、体重を両尻に均等にかけるように注意して座りましょう。 腰が沈み込む柔らかいベッドはなるべく避けて下さい。

・冷やさない
坐骨神経痛になってしまう原因としては、腰・下肢の冷えが多いため、まずは日常的に下半身を冷やさないようにする必要があります。

・適度な運動
よく歩くなど適度な運動やストレッチも大切です。 特に水泳、ウォーキングなどは、腰への負担も少なく効果的です。

・肥満は要注意
体重が増加すると、腰の負担が増えるので、食事や運動には注意してください。 今太っている方は、ダイエットに取り組みましょう。

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